四国電力は16日、地震の影響によって運転中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で放射性物質漏えいの危険度が高まった状況を想定し総合訓練を実施した。四電や関連会社の約260人が、電源確保や緊急時対策所運営の手順を確認した。
総合訓練は、社内で年1回以上の実施を定めており、事前に状況を周知しないブラインド方式を採用した。震度6弱の揺れで、外部電源喪失や3号機原子炉の自動停止が起こり、余震で非常用ディーゼル発電機も機能不能となり全交流電源を失った状況などを想定した。地震発生を夕方に設定し、夜間作業の対応手順も確かめた。